
1997年9月以来、24年ぶりとなるスーパームーンでの皆既月食、あいにくの空模様ではありましたが、みなさんはご覧になれましたか? 太陽の光が地球によって遮られ、その影がすっぽりと月を隠し、「赤黒く見える月」が観測できるはずだったのですが、残念ながら今回は、その「赤黒く見える月」をこの付近では見ることは出来ませんでしたね。 しかし、そんな諦めムードだった夜8時頃に、少しだけ雲が薄くなり月がぼんやりと見えはじめてきたではありませんか!
「今なら少しだけ月がみえるぞ!みんな静かに外に出よう!」 「おお!やった〜!」 と塾生たちを塾舎前の駐車場に集め、ほんのひとときではありましたが、神秘的な天体ショーを授業の合間にみんなと楽しむことができました!
次の皆既月食は12年後だそうですね。 大人になった塾生たちが、今度はどこで誰と皆既月食を観測するのかは分かりませんが、その時に、
「ああ、そういえば、中学生だった時、梨ゼミの駐車場でみんなで見たな〜」 と懐かしんでくれれば嬉しいですね。(^^)
さて、101回目の「ウッチー通信♪」のお時間です。 24年ぶりですか…。24年前…。 少し気になりまして、どんなことがあった年なのかと、ちょっと調べてみましたら、
日本サッカーが悲願のワールドカップ出場を決め、 大阪ドーム、名古屋ドームが完成、 山一証券が破綻、 東京湾アクアラインが開通し、 「21世紀に間に合いました」をキャッチコピーとしてトヨタはプリウスを発売、 「裏原宿系」なるファッションが流行する中、映画「もののけ姫」が大ヒット、 J-POPシーンでは安室奈美恵さんの「CAN YOU CELEBRATE?」がレコード大賞を獲得、 結婚式の定番ソングになってました。
さて、その当時の私はといいますと、 21〜22才で大学2年生。
あまり真面目に勉強はしてなかったですね。(^^ゞ バンド活動に夢中になっていた頃です。 当時はボーカリストではなく、ギタリストとして地元福岡で音楽活動をしていました。 心の中で、 「絶対、俺が歌ったほうが上手いやろ…」 などと、生意気なことを思いながら、密かに、「上京して自分がボーカルのバンドば作るったい!」と決意を固めた頃だったような気がします。 (就職を考えていないところが親不孝の極みですね)
さて、冒頭での皆既月食の話題に戻りますが、なぜ地球の影に隠れた月が赤黒く見えるのか、ご存知ですか?それは、夕焼けや朝焼けが赤く見えることと同じ原理だそうです。 色には「赤・緑・青」の三原色があり、その三色の配合で様々な色を作り出しているといいます。 その中で「赤」が一番遠くまで届く色だということが、月を赤く照らす理由なんだそうですね。 地球に当たった太陽の光は、一部、地球の「大気」によって屈折して月まで届くのですが、「緑」や「青」といった光は、その「大気」によって分散、拡散し、月まで届かないんですと。ですから、皆既月食での月は赤黒く見えるそうです。 授業中に塾生たちに教えてあげると、「なるほど!」と理解してくれたようでした(^^)
これには私も 「なるほど。」 と色々と合点がいきました。 例えば、レーザーポインター。 この光も「赤」ですね。きっと一番遠くまで届くし、そういう理由で他の色よりも、技術的に安価に製造できるのでしょう。 人の目を引く為に使われる色に「赤」が多く使われることにも納得です。 「赤」ペンで線を引く、「赤」の太文字で強調する等、注目してもらいたい時に、確かに使用しますよね。 また、「赤」は「血液」の色です。古くから「赤」は「危険」を意味する色として使用されてきました。 よって、潜在意識的に人に緊張感を与えることができる色使いなのでしょう。 信号の「止まれ」が赤色なのも、パトカーや救急車、消防など緊急を知らせる通称「パトランプ」が赤色なのもそういった理由からきているのかもしれませんね。 改めて「色々」と気付かされました。「色」だけに…。すんませんm(__)m
「え?そんなことも知らなかったの〜?」 と言われてしまいそうですが、 あまりよく知らないのに、「知ったかぶり」をするのはもっと恥ずかしく、 後でバレてしまった時に、顔を「赤」らめてしまいそうです。 「赤っ恥をかく」というやつですね。
え〜、大人になるってぇと、自分がやっちまった間違いや失敗を、自分でもって責任を取らなければならなかったりすることがございます。まぁ、そんな時は、 「赤いは酒の咎」 といった、つまらねぇ言い訳をせず、自分の責任は自分でちゃんと負える大人になりたいもんですな。
所詮、人間という生き物は 「朱に交われば赤くなる」 と言いますように、環境や出会う人によって感化されていくものでございます。
「隣の花は赤い」 と、まだ子供のうちは、他所様のものを羨ましがり、「なんでも隣町の〇〇ってぇやつも持っているって言うじゃねぇか〜。」 と、駄々をこねてみましても、その都度、 「だめだよ!『赤の他人』だ、関係ない!」 「よそはよそ!うちはうち!」 と、まぁ、うちの両親は頑として譲らず、私のこねた駄々を丸めて団子になんかして、食べてしまう始末でございまして…。(会場笑い)
しかしまぁ、 「亭主の好きな赤烏帽子」 といった感覚も、この現代社会ではいわゆる「昭和」の時代遅れな感覚になっちまったんでしょうかねぇ。 私の場合、子供の頃から親父が熱狂的な「巨人ファン」でございまして、知らず知らずのうちに自分もすっかり「巨人ファン」になっちまいましたが…。
そういった、なんと言いますか、まぁ、「家族の掟」のようなものを作るのも、一昔前は 「赤子の手をひねる」 くらい簡単だったんじゃあねぇかと…。
ん?ん??ちょっと、待て待て待て!
何を言っているのか分かりませんね。 「どうしたんだ!急に!」と思いますよね。 すみません。m(__)m ただただ「赤」を使った「ことわざ」を書き並べたかっただけです。(^^ゞ 自ら「知ったかぶり」を「落語の枕」風に実演してみました。失礼しました。 赤面!I turned red with shame.(>ω<)
しかし、このたった「赤い」というワードだけでも、学べることがたくさんあるということを塾生の皆さんには分かってもらいたいですね。 「なぜ」「どうして」という疑問を持ち、調べることは本当に大切です。 それこそが「学習」の原点だと思います。 自分で調べた「知識」は人に教えたくなります。 人に「教える」ことによってその「知識」は定着します。 そして、ゆくゆくはその「知識」を活用し判断する力、すなわち「知恵」がついていくわけです。
この「皆既月食」はなぜ赤く映るの? という疑問から「赤色」の特色を知り、 「赤」という字はどんな意味を持つ字なのか、 「赤」を使った言葉にはどんな言葉があるのかと、 常に好奇心を持ち学んでいくことが大切です。
ここで気をつけてほしいのは、 「情報」を多く集めるのではなく 「知識」をたくさん増やしてほしいということなんですね。 「情報」は「操作」されることもありますから。危険です。 「〜らしい」「〜みたいだよ」ではそれは、ただの「情報」です。 「確かな知識」を求めていくことで、「物事の本質」を見極める力も養われていくのではないかと思います。
★あなたが集めた「情報」は「真っ赤なウソ」かも知れませんよね。
お!きれいに「赤」で締めくくれました!(よかった!) お後がよろしいようで。(^^ゞ
さて、今週もそろそろお別れのお時間です。 梅雨入りしたのかしてないのか、まだはっきりとはしませんが、お洗濯をするタイミングが難しいこの季節。まだまだ寒暖の差がありますので、体調を崩さないようご自愛下さいませ。 それではまたお会いしましょう!次回の「ウッチー通信♪」をお楽しみに〜(^_^)/~ |